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ここではメールマガジンに掲載した文章を再掲載しています。
多読学習から語学学習全般にまで参考になる内容がある、かもしれません。

2005年2月22日(火)発行分に掲載

語学学習について

中学や高校で英語を学んだとき、
学校の方針や指導する教師によって様々でしょうけれど、
語句や文法事項を覚えることが中心だったかと思います。
しかし、これはある程度は仕方のないことです。

日本人が日本語を学ぶ(身につける)とき、基本的な語句や文法事項は
何度も練習して覚えるか、もしくは生活の中で自然に身につけます。
これは結局、大量にその言語に触れることによって
知識を定着させ、身につけるということです。
反復することによって身につけることは、
おそらく、英語に限らず、語学学習の王道だと言えます。
日本にいながら英語を学ぶとき、
ほとんどの人には普段の生活に英語に触れる機会はそれほどありませんから、
何度も練習して覚える方法に重点が置かれることになります。

それに学校は、集団に対して指導を行うため、
ひとりひとりの生徒に時間を割くことは難しく、
全体にとって効率の良いと思われる方法を採る必要があります。
その点でも、反復練習のような、ひとりで出来る勉強の仕組みが好まれます。

反復練習による語学学習は、効果は確実にあるものの、
続けていかなければ、力は伸びるどころか衰えていきます。
率直に言って、単純な反復練習だけで
語学学習を続けていくのは難しいと思います。
そこに楽しさを見出すことが出来れば、
続けていくことは可能でしょうけれど、
何か強烈な目的意識がなく、ただ漠然と語学が上達したいというだけでは、
おそらく続かないでしょう。

そこで何故楽しさが重要になってくるのか、です。
自分がそう感じたのは、自身の学習経験や、
短いながら塾講師としての指導経験からです。
塾では、生徒をほめることによって
生徒のやる気を引き出す、ということを言われました。
ほめて伸びる生徒もいますが、伸びない生徒もいます。
伸びた生徒、あるいは勉強の出来る生徒の特徴としては、
積極的に取り組む姿勢のほうが印象的でした。
その積極性を引き出すためのひとつの方法が、
ほめることであり、楽しむことなのでしょう。
ほめるときには、ほめられるために勉強をすることにならないように、
つまり、ほめられることが目的とならないように注意が必要でしょう。
ほめられることを学習の意欲に換えていくのは、
ひとりで学習する人には難しいことです。
一方、楽しむことが出来れば、
誰かに言われなくてもひとりで続けていくでしょう。
多くの人は楽しいことが好きなはずですから。
学習を続けていれば、苦しいときもあるでしょう。
しかし、一度楽しさがわかれば、
何とか乗り越えていくことが出来るのではないかと思います。
そして、楽しむことは積極性も生み、
学習の効果を高めてくれる役割もあります。

楽しさをどうすれば感じられるのか、というのは人それぞれですが、
興味を引かれることに触れたり、
達成感や満足感などを得たりすることが出来れば、
おそらく楽しいと感じるのではないでしょうか。
多読学習では、様々な内容の文章を読むことを楽しみとして、
学習を続ける意欲にしていくというわけです。
文章を読むことは、多くの人にとって楽しみとなり得るものです。
大人でも子供でもその点には大きな違いはないはずです。
学校単位で読書指導に取り組み、大きな成功を収めている学校が
いくつもあることは多くの報告があり、十分に証明されていると言えます。

このメールマガジンで、資格や受験について
それほど言及しないのは、そのための学習ではないということです。
あくまでも、結果的に副産物として得点が上がる、ということです。
このメールマガジンの基本的な目的は、楽しむことで、
もう少し言うと、読者の方の楽しみを
わずかなりとも広げるための手助けが出来れば、と考えています。

結局言いたいことは、楽しみましょう、ということなのですけれど。

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